グリーンピア田名協同組合、破産開始が決定


 東京商工リサーチ(TSR)によると、グリーンピア田名協同組合(相模原市中央区田名塩田、五十嵐四郎代表理事)が11月12日、東京地裁より破産開始決定を受けたことが分かった。負債総額は約5億6200万円とみられる。
 TSRによると、同組合は1991年に造成が開始され、現在では相模原市内で最大規模の工業団地となった「テクノパイル田名工業団地」内に立地。一部企業を組合員として92年11月に設立された協同組合としている。
 公害防止の観点で相模原市内に所在する製造業者の入所を推進し、十数社が組合員として参加していた。
 同組合では、組合企業向け福利厚生サービス、共同駐車場の運営などのほか、同組合所在地区共用地である道路部分の不動産取得、整備も担当していた。
 ただ、バブル崩壊後の景気後退、リーマン・ショックの影響などに押されて組合員数が減少。組合収入は先細りを余儀なくされていたという。
 こうしたなか、「共用地取得整備資金」として調達していた借入金の返済原資捻出が困難な状況に陥っており、今回の措置となったという。 (編集委員・千葉龍太/2014年12月1日号掲載)

…続きはご購読の上、紙面でどうぞ。