日本シンクマスター、放射性セシウム除去/家庭用浄水器をレンタル


家庭用浄水器を持つ公塚社長

家庭用浄水器を持つ公塚社長


 浄水器を製造・レンタルする日本シンクマスター(相模原市南区相模大野)はこのほど、家庭用浄水器「人工ゼオライト入り浄水器」のレンタルを開始する。首都圏を中心に全国への普及を本格化させる考えだ。 (芹澤 康成/2014年12月1日号掲載)

 2011年の福島第1原発事故をきっかけに、放射性セシウムを含む有害物質を除去できる浄水器の問い合わせが殺到。人工ゼオライトの専門家・逸見彰男教授(愛媛大学農学部)を技術顧問に招いて開発した。
 特徴は、ろ材の一部にfA人工ゼオライトとマイクロカーボンを配合した成形体を採用したこと。放射性セシウムや有害物質を吸着するほか、活性炭や天然鉱石なども併用したことで、重金属や塩素も除去する。
 また、2年間毎日使っても変わらない浄水能力を持つこと。水道水と同じ流量で水を通し、40度までなら温水も使うことができる。
 本体は高品質ステンレス製で重量4キログラム。主婦でも10~20分で取り付けられる構造となっているという。
 実証実験では、福島県内の河川で採取された水を使用。結果、セシウム134と同137を98・17%以上除去し、国が定める水道水の管理目標値(1リットルあたり10ベクレル以下)を合格した。
 同製品は、経済産業省「小規模事業者活性化補助金」の対象事業に選定。8月に相模原市が実施するトライアル発注制度の認定も受けた。
 新規契約者は、11月から楽天市場などを通して受け付けている。レンタル料金は、月額2700円。初期費用として、補償費とレンタル料金2カ月分を含む1万0900円が必要。フィルター交換などメンテナンスは2年に一度、無償で対応する。
 公塚悦弘社長は「原発から遠くても、不安に感じている人は多い。少しでも不安を取り除く製品を作り続けたい」と話している。

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