JR東海、リニア建設10月開始/車両基地に「ビオトープ」


 リニア中央新幹線の2027年営業運転開始に向けて、JR東海は26日、リニア中央新幹線の工事実施計画書(その1)を国に提出した。
 認可を得た後、早ければ10月に工事に着手する計画。品川~名古屋区間(延長約285・6キロメートル)の総工費は5兆5235億円になる見通し。
 相模原市内を通過する約23キロメートルのうち、約90%はトンネルで占められる。相模川橋りょう(延長263メートル)や道志川橋りょう(延長167メートル)については、できる限り短距離で横断するよう架設する。
 神奈川県駅(仮称)は、橋本駅前の県立相原高校(相模原市緑区橋本)の地下約30メートルに建設さる。面積約3・5ヘクタール。主な旅客施設は地下3階構造となる見込み。地下1階や地上部については、市がオフィスや商業施設として活用する狙い。
 また、補正した環境影響評価書では、関東車両基地(仮称)を設置する相模原市緑区鳥屋地区に動植物を保護するビオトープの整備計画を盛り込んだ。
 同市の加山俊夫市長は同計画書提出について「新設される神奈川県駅を生かして、首都圏南西部の広域交流拠点都市としてふさわしいまちづくりを進めていく」とコメントを発表した。(2014年9月10日号掲載)

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