相模原出身、作家の寮さん講演会/詩で受刑少年導く


「心にも食べ物を」と話す寮さん

「心にも食べ物を」と話す寮さん


 相模原市出身の泉鏡花賞受賞作家の寮美千子さんの講演会「詩は心の食べ物」が8月2日、大和市の保健福祉センターホールで開かれる。少年刑務所で詩の指導を続けてきた寮さんが経験談などを話す。食育や料理教室などを市民サイドで事業展開している同市の市民団体「食のアトリエ」(竹川竹代代表)が創立10周年を迎えたのを記念して開くものだ。(編集委員・小宮山光賢)
 寮さんは、2005年に相模原から奈良市に移住。多くの作品を発表してきたが、移住した翌年に請われて、奈良少年刑務所の「社会性涵養プログラム」の講師となり、受刑少年の詩の指導などに当たってきた。
 今回の講演では、こうしたいきさつを説明すると同時に、美しいレンガ造りの奈良少年刑務所のなかで、受刑少年が魔法にかかったかのように変わる様をそれぞれの詩を紹介しながら話す。
 寮さんが、食のアトリエの発足に当たり、憲章「わたしたちはみな命を食べている」を寄せている。
 講演会は、8月2日午後2時から(開場1時半)大和市保健福祉センターホール(小田急線・鶴間駅下車5分)。
 事前申し込み。入場無料。問い合わせは、食のアトリエ046(264)7434まで。(2014年7月1日号掲載)

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