相模原の指定文化財、「大谷家旧主屋」を追加


解体前の大谷家旧主屋台

解体前の大谷家旧主屋台


 相模原市は、「大谷家旧主屋」(南区新磯野)などの4件を指定文化財に指定したと発表した。登録文化財に吉野宿ふじや(緑区吉野)も追加された。
 指定文化財は、歴的価値のある建造物などの保護を目的に市が指定している。
 市は今回指定した「大谷家旧主屋」について、江戸時代後期の新田開発を物語る貴重な建造物として評価した。現在は、解体されており、復元方法を検討しているという。市立博物館にはレプリカが展示されている。
 このほかの指定文化財は、▽橋本遺跡(緑区元橋本町)から出土した土偶▽寺原遺跡(緑区鳥屋)発見された線刻画土器があった。
 一方、登録文化財には「吉野宿ふじや」(同吉野)が指定された。甲州道中吉野宿にて、旅籠の名残を知る貴重な建物であるという。
 同宿は、1896年の大火で焼失後は、養蚕農家となっていた。近代の養蚕農家の変遷を知る上で貴重な建造物という理由で選ばれた。
 市によると、今回新たに指定されたものを合わせると、指定文化財55件、登録文化財が77件となった。(船木 正尋/2014年4月10日号掲載)

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