グローバルニッチ企業、相模原で3社認定/経産省が制度創設


GNTに選ばれたコジマ技研の製品

GNTに選ばれたコジマ技研の製品


 経済産業省はこのほど、国際市場の開拓に取り組む国内企業のうち、いわゆるニッチ市場の分野で高いシェアを持つ100社を「グローバルニッチトップ企業(GNT)100選」として初めて選定。県内からは、サーボ駆動式プレス機製造のアイダエンジニアリング(相模原市緑区)などの4社が選定された。このうち3社は相模原市内の企業となった。                    (千葉 龍太/2014年4月10日号掲載)

 選ばれたのは、アイダエンジのほか、東京応化工業(川崎市中原区)、コジマ技研工業(相模原市中央区)、日本パッケージ・システム(相模原市南区)。
 GNPの選考基準は▽世界シェアと利益の両立▽独創性と自立性▽代替リスクへの対処▽世界シェアの持続性―などで、外部有識者で構成する選定評価委員会の審議を経て選定した。
 茂木敏充経産相は「国際競争力のある企業を育成することは国家的な課題」と述べた上で、昨年6月に閣議決定した「日本再興戦略」に基づいて、今回選定されたグローバルニッチトップ企業などに対する支援策を講じていく考えを示した。
 なお、今回選ばれたアイダエンジニアリングは1917年創業のプレス機メーカー。東証一部上場企業。自動車・家電向け小型部品加工用の汎用プレス機や高速精密プレス機などで高いシェアを有する。サーボ駆動式プレス機と機械プレスは世界シェア1割強を有している。
 東京応化工業もアイダ同様、東証1部上場で企業。半導体用フォトレジスト(基板を焼き付ける薬品)で高いシェアがある。
 コジマ技研工業は81年創業の食品向け串刺機のパイオニア企業。従来は手作業でしかできなかった仕上がりの串刺し作業を機械化しただけでなく、様々な食材を様々な串で刺すことも可能にし、世界シェア9割を占めている。
 日本パッケージ・システムは、「RFIDタグ用のアンテナ」というニッチ分野でトップ企業となっている。

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