協同組合「SIP座間」、日産跡地に工業団地/企業連携も視野に


完成した座間の工業団地

完成した座間の工業団地


 異業種の中小企業7社が入居する新しい工業団地が、座間市内で稼働する。7社で構成される協同組合「SIP(シップ)座間インフィニティ」が開発を進めていた工業団地が完成。入居企業は3月までに順次稼働していく。SIPは、融資制度「中小企業高度化資金」を活用しており、県が計画を承認している。現場は相模原、大和からも近く、地域産業の活性化にもつながると期待されている。(千葉 龍太)
 「SIP」が立地するのは、同市栗原にあった日産自動車・社員寮などの跡地。開発面積は2万6000平方メートル以上と大規模で、総事業費は約34億円としている。
 協同組合などが行う集団化、共同化といった事業支援を目的に、県が長期かつ低利、無利子で融資する制度「中小企業高度化資金」に適用されている。
 計画を承認した県によると、SIPの稼働は、住宅と工場が混在している「住工混在」や都市型工場の狭さを解消するのが狙いという。入居企業は市外からの進出が目立っている。
 今後は、生産能力を拡大しつつ、団地内の協力体制を構築。新たなビジネスチャンスを模索する。相模原、大和の企業との交流も期待される。(2014年3月20日号掲載)

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