報道写真家の時田さん、震災の記憶伝え/取材の集大成 1冊に


自宅のあった場所を見つめる少女=岩手県南三陸町

自宅のあった場所を見つめる少女=岩手県南三陸町


 震災の記憶を伝えたい―。相模原市南区新戸在住の報道写真家・時田まさよしさん(66)は、3年間にわたり東日本大震災を取材してきた。その集大成に写真集「未来に伝える『津波』の記憶」を出版した。時田さんは「震災の記憶を風化させないように多くの人に見てもらいたい」と話している。(船木 正尋/2014年2月20日号掲載)

 時田さんは、阪神淡路大震災や中越地震などの災害現場などを取材。1995年のニュース写真展の特選を皮切りに、09年には全国毎日写真展の内閣総理大臣賞などにも輝いている。
 時田さんは「震災から3年が経ち、地震、津波の記憶が風化しているのではないかと感じている。尊い『命』を未来に伝える記憶として発刊した」と話している。
 写真集は177点のモノクロ写真で構成。11年3月26日に石巻に入り、現地の悲惨な現状を精力的に撮影した。

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