相模原の愛和建設、災害から命守る/シェルター「命庫」開発


「命庫」を説明する同社の大須社長

「命庫」を説明する同社の大須社長


 自然災害から命を守る―。愛和建設(相模原市中央区水郷田)は、コンクリート構造シェルター「命庫(いのちこ)」を開発した。
 風速90メートル、F5の竜巻、マグニチュード8クラスの地震にも対応できるという。年間50戸の販売を見込む。
 新築時に屋内へ設置するAタイプ既存の家屋の室外に備えつけるBタイプ、地下に埋めたてて設置するCタイプを用意。コンクリート耐火構造になっている。
 AとBタイプの面積は約3・3平方メートル。高さ2・1メートル。5~6人収容可能。いずれも価格は150万円。
 腰掛け収納ボックスや床下収納も付属されているほか、換気扇や防火扉なども完備。発電機や非常食などを備蓄しておくこともできるという。
 一方、Cタイプは、面積約16・5平方メートルで高さ2・1メートル。価格は250万円。地下の埋め立て型なので、はしごが付属されている。収容人数は15人まで。
 同社の大須和人社長は「昨年に発生したフィリピン台風を機に、開発に着手した。日本にも風速90メートル級の台風が来るとされており、地震の発生も多い。このシェルターで多くの命や財産を守りたい」と話していた。今後は大手建設会社や地域工務店などに採用を提案する。
 愛川町三増にある同社ショールームで、AタイプとCタイプを展示している。
 問い合わせは、愛和建設042(764)3311。(船木 正尋/2014年2月1日号掲載)

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