保温・断熱ジャケットの製造・販売/株式会社クロスメディア


「工場集約と世代交代を進めたい」と佐藤社長

「工場集約と世代交代を進めたい」と佐藤社長



 「背広」の語源とされる英国ロンドンの商店街サビル・ロウに軒を連ねるオーダーメードの紳士服店は、客の細かな要望にぴったり合わせた仕立てをすることから「ビスポーク(Be Spoke=話をさせる)・テーラー」と呼称され、一般店とは一線を画するステイタスを持つ。
 相模原市の中心部を外れた閑静な住宅地の一角にも、オーダーメードのジャケットを仕立てる「ビスポーク・テーラー」がある。といっても、ここで仕立てるジャケットはガラス繊維製。着用するのは人間ではなく、スチーム配管やバルブ、熱交換器、ボイラー等の設備機器だ。
 ㈱クロスメディア(相模原市緑区下九沢1743-1、佐藤捷秋社長)は、前記機器類に装着することで熱エネルギーの放散防止による省エネと、安全・快適な作業環境確保を両立する保温・断熱ジャケットの製造・販売を主力事業としている。 

ビスポーク・テーラー仕立てで設備機器から人口衛星まで対応

 同様の製品は他にもあるが、同社製品の大きな特徴は、綿密な採寸のもとに各機器にぴったりのサイズ製造されるため断熱効果がひと際高い上に、マジックファスナー付のため着脱が容易で、機器類のメンテナンス時の利便性が高いことである。その分、他社製品よりいくらか割高になるが、それこそまさに「ピスポーク・テーラー」ならではの仕事といえる。

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