県、児童虐待 過去最多/被害内容の多様化鮮明


 県がまとめた2012年度の児童虐待相談件数は前年度比30.6%増の2282件に上り、過去最多となったことが分かった。乳幼児と小学生までの被害が8割近くを占めた。相談内容は心理的虐待が最多で全体の過半数。直接的な暴力以外にも育児放棄など、被害が多様化している現状が浮き彫りになった。

 調査は12年4月から今年3月末まで、県所管(横浜、川崎、相模原、横須賀を除く)の児童相談所に寄せられた相談を集計した。

 最も多かったのは心理的虐待で昨年度比約1.5倍の1063件。具体的には、子供の目の前で夫婦間の暴力(DV)を見せつけたり、無視や「生まれてこなければよかった」など否定的な言葉を投げつけるものだった。

 次いで「保護の怠慢または拒否」が647件、「身体的虐待」が545件などだった。

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