トヨタ・ハイエースベースのキャンピングカー製造台数国内最多のトイファクトリー(岐阜県可児市)は4月19日、相模原市緑区若柳のさがみ湖MORIMORI(モリモリ)内のキャンプ施設「PICAさがみ湖」に7~8㍍サイズの大型キャンピングカーを保管できるモータープール施設を開業した。キャンピングカーの購入検討者にとって課題の1つとなる「車両の保管場所」の課題を解決する。キャンピングカー用のモータープール施設として、レジャー施設内に開設されるのは全国初(同社)。【2025年5月1日号掲載】
モータープール「陸のマリーナ」は、トイファクトリーと富士急グループ 相模湖リゾート、ピカとのコラボレーションにより実現した。さがみ湖MORIMORIの駐車場スペースの一部を活用して運用される。キャンピングカー特有の特例措置であるモータープール制度を利用した施設のため、自宅から2㌔以上離れた駐車場でも車庫証明を取得できる。
8ナンバーのキャンピングカーまたはキャンピングトレーラーが対象。全長5・7㍍以上または全幅1・9㍍以上の車両を保管できる。オートロック完備。陸のマリーナエリア内も監視カメラで24時間監視体制をとる。
キャンピングカーの購入を考えているが「自宅やその周辺にキャンピングカーを保管できる場所がない」「高額な車両なので安心できる施設内で保管したい」という人に勧めている。
陸のマリーナ( 区画数23)はすべて電源設備付き。キャンピングカーのサブバッテリー充電にも利用可能。また、給排水施設やダンプステーション(キャンピングカーの汚水排水の処理施設)も備わっている。
トイファクトリー藤井昭文社長は「施設の構想は関東圏のキャンピングカー事情、特に駐車場問題を富士急グループに相談したところから始まった。すぐに現地視察にも応じ、短期間でここまで実現できた」と話した。続いて、相模湖リゾートの鈴木康弘社長も「駐車場としてだけでなく、キャンプ場や温泉、遊園地をたくさん楽しんでほしい」と呼び掛けた。