【神奈川】テクニカルショウ、工業系見本市に3日間で1万7千人来場/宇宙や再エネなど先端技術も


46回目の開催となった首都圏最大級の工業技術・製品見本市「テクニカルショウヨコハマ2025」(相模原市、同市産業振興財団など後援)が2月5~7日の3日間、横浜市西区のパシフィコ横浜展示ホールで開かれた。最先端の技術・製品が一堂に会し、来場者は情報の発信、収集、交流で販路拡大、ビジネスチャンスの創出、地域産業の振興を図った。出展者のPRページは2月28日まで掲載している。【2025年2月20日号掲載】

テクショ大和市 テクショ相模原市
同見本市は、県と横浜市、神奈川産業振興センター(KIP)横浜市工業会連合会が主催。県内企業を中心に、群馬、山梨、新潟、長野など25都道府県、中国(大連)、台湾、韓国から810社・団体。このうち相模原市や大和市の企業は30社近く(共同出展含む)あった。来場者は3日間合計1万7602人(前年1万8176人)。
出展企業から「顧客が多い横浜・川崎エリアの市場を狙った県外企業の出展も多く、相模原・県央地域でも気が抜けない」と不安感もみえた。
出展ゾーンは、これまでの「加工技術」「機器・装置・製品・ロボット」「研究開発」「ビジネス支援」など6つのエリアに編成。「ニュービジネス/カーボンニュートラル」「DX(デジタル化)・AI(人工知能)・IoT」といった近年の新動向を加えたゾーンも設置され、出展各社・団体が自社技術・製品を売り込んだ。
相模原市と市産業振興財団の共同出展ブースでは、7社が自社製品や技術を紹介した。プリント基板の設計・製造・部品実装などを手掛けるアールエスプロ(中央区上溝・東淵野辺5)や、半導体製造装置やFPD製造装置向けに補機パーツ(流量計、配管継手)を製造するリガルジョイント(南区大野台1)、高周波焼き入れやセラミックコーティングなど表面処理を得意とする日本電子工業(中央区中央3)などが並んだ。
大和市・大和商工会議所工業部会のブースでは11社が共同出展。自動車や防災機器、産業用ロボットなど幅広い分野に採用されている電気接点部品を製造するイースタン技研(上和田)、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の探査機に採用された小型・高分解能のロータリーエンコーダーや変調波レゾルバを開発するエクストコム(大和東3)などが出展した。
主催者特別展示コーナーでは、JAXAが結節点(ハブ)となり、民間企業などと研究・開発に取り組む「宇宙探査イノベーションハブ」や月面・火星探査などついてパネルを展示。薄膜太陽光パネルを開発するPXP(相模原市緑区西橋本5)は、ペロブスカイトとカルコパイライトのタンデム構造パネルを搭載し、レジャーや災害時の避難などを想定した「オフフリッド型モビリティ(移動)スペース」を展示した。

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