2022年10月末に閉店した旧コナミスポーツクラブ相模大野店跡(相模原市南区南台3)に建設中の大規模店舗計画「(仮称)小田急相模原NSCプロジェクト」について、開発者の東京建物はこのほど、「minanoba(ミナノバ)相模原」(2階建て、延べ床約8646平方㍍)として3月5日に開業すると発表した。同社が新たに立ち上げ、シリーズ展開する地域密着型商業施設のブランドで、同店が第1号物件となる見通し。【2025年1月1日号掲載】

3月開業予定のミナノバ相模原
計画では半径約2㌔㍍を商圏と想定し、小田急相模原駅から徒歩9分、県道町田厚木線(行幸道路)沿いに位置する交通利便性の高い立地。同社は「周辺の開発も進んでおり、幅広い世代が暮らすエリア」と判断した。
売り場面積は延べ3533平方㍍。1階にはスーパーマーケットやドラッグストアのほか、アイスクリーム専門店や歯科院が入居。2階に総合衣料店や100円ショップ、回転ずし、めがね専門店、クリニック、英会話教室などが入る予定。日常使いの店舗のほか、子育て世代向け店舗、多世代の健康を支えるクリニックなどで構成し、地域の暮らしを支える。
駐車場は地上と屋上を合わせて188台分と障害者用4台、自転車駐車場198台分を整備。ピーク時の1時間当たりの自動車来店数を244台と想定する。特に世帯数が多い、国道16号や相模大野駅方面からのアクセスがもっとも多い114台(構成比50・8%)とみており、交通誘導員を配置するなどして安全に配慮する。
minanobaというネーミングは、地域の人々が「みんなで共有できる場=皆の場」を意味しており、だれもが気軽に訪れることのできる親しみやすさを表現しているという。 新たに展開する同商業施設シリーズでは、地域のニーズに合わせたスーパーマーケット・飲食・物販・サービス店舗を集積し、近隣住民にワンストップで便利な体験を提供することを企図している。毎日気軽に訪れることができる「暮らしのインフラ」をコンセプトに、「地域の利便性を高め、街と共に育ち、愛される施設を目指す」(同社)としている。
2号物件は埼玉県川口市で26年に開業する予定。相模原の出店地と同様にベッドタウンとして発展しているエリアで、駅から近く、地域の生活基盤である県道に挟まれた住宅地に計画している。