道志みち、山梨県側でバイパス推進/難所解消へトンネルや橋梁を整備


2019年10月の東日本台風(20号)で東京都・神奈川県と山梨県方面を結ぶ国道20号や中央道、JR中央線が被災し、約1週間に渡り人の行き来や物流に影響を及ぼした。今後も自然災害が激甚化・頻発化し、インフラが長期間機能を停止することが予想されるため、国や沿線自治体(3都県と相模原市)、道路・鉄道の管理者などが協力・連携して取り組む「東京~山梨・長野 交通強靱化プロジェクト」を立ち上げている。【2024年2月10日号掲載】

道志みちバイパス
20年1月の発足から7回目となる同プロジェクトの会議が1月29日に都内で開催。現道の強靱化と併せ、リダンダンシー(冗長性、余剰)確保に向け、バイパス整備を推進していくことを確認した。

中央道や国道20号の代替ルートを確保するため、相模原市緑区と山梨県富士吉田市を結ぶ国道413号(道志みち)の強化工事が進む。急カーブや急こう配の峠区間が多く、特に急峻な線形が続く山梨県の県境付近の難所をトンネル2本(延長123㍍、同1049㍍)と橋梁1本(同150㍍)で解消するバイパスを建設している。

区間は、国道413号の県境、道志川にかかる両国橋の山梨県側にある道志村月夜野地区から野原地区までの約1.8㌔。併せて、国道20号方面へアクセスする山梨県道都留道志線でもトンネルを含む道路整備を行っている。南側で並行ルートを取ることから、小仏峠周辺の渋滞を回避する抜け道の一つだが、大型車の行き交いなどが困難となっている。

相模原市と山梨県は20年7月に国道413号の強靱化に関する協定を締結。国道412号に接続する青山交差点(緑区青山地内)から、山中湖村で国道138号と交わる旭日丘交差点までの約46㌔を対象に、相互に防災・減災対策を進めることとしている。

中央道は八王子JCT(ジャンクション)から大月IC(インターチェンジ)間が8日間通行止め、国道20号は大垂水などで7日間通行止め、JR中央線は完全復旧までに2週間以上を必要とした。

これまでの会議では、A「脆弱個所の強靭化」、B「復旧作業の効率化」、C「災害発生時の交通マネジメントの強化」の3つの方向性と、それぞれ3つ、計9つの基本方針を掲げ各関係者が連携して取り組んでいくことを合意。道路(仮・中央道・国道20号軸の機能強化に関する検討会)と鉄道(仮・中央本線の防災力強化に関する勉強会)でそれぞれの検討組織を立ち上げ、効率性や即効性に配慮しながら具体化していく。

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