大和市長選、古谷田氏が現職ら破る/3氏激戦を新人制す


2023大和市長・市議選 大和市長選は23日に投開票が行われ、元市議で新人の古谷田力氏(54)が、2万9288票を獲得し、元市議で新人の小田博士氏(48)=自民党推薦=と5選を目指した現職の大木哲氏(74)を抑えて初当選した。現市政の継続か刷新かが大きな争点となった。投票率は39・93%で、過去最低だった前回38・41%に次ぎ2番目に低い水準だった。【2023年4月25日号掲載】

 

後援者らと当選の喜びを共有する古谷田氏=本紙撮影

後援者らと当選の喜びを共有する古谷田氏=本紙撮影



■古谷田陣営

開票日の午後11時40分過ぎ、古谷田氏の同市上草柳の選挙事務所に当選確実の速報が報じられると、会場から歓声が上がり、古谷田氏は支援者らと万歳三唱で喜びを分かち合った。

古谷田氏は「今回の選挙の争点は世代交代。市民が新しい時代の扉をひらかせてくれた。自分は無所属で市民の力だけが頼りだった。市民の力を結集して勝てた」と喜びを語った。事務所には、立憲民主党の太栄志衆院議員や海老名市の内野優市長らが祝福に駆け付けた。

報道陣の取材に対し古谷田氏は「市民に関心を持ってもらえるような政策や改革に努める。行動力で市民の暮らしに足を運んで市民と距離の近い市長になりたい」と意気込みを語った。

古谷田氏は大和市議を3期務め、市議選では2期連続トップ当選。市体育協会副会長を務めており市内スポーツ団体をはじめ、幅広い支持を集めた。現市政が進めてきた健康都市を「健幸都市」に発展させると主張し、障害者支援やスポーツ振興などを訴えた。

「勝利に対する執着が足りなかった」と話す小田氏=本紙撮影

「勝利に対する執着が足りなかった」と話す小田氏=本紙撮影



■小田陣営

落選した新人の小田氏は午後11時50分過ぎ、小田急線桜ケ丘駅前の事務所で支援者らに「勝利に対する執着が足りなかった。私の力不足に尽きる」と深々と頭を下げ言葉を詰まらせた。

報道陣の取材に対し小田氏は「現職が出馬したことが、私にとって厳しい状況となった。自民党支持層が現職に流れた」と情勢を分析した。

小田氏は元産経新聞記者で、大和市議を2期務めた。同市最年少の40代市長の誕生をアピールし、世代交代を訴えた。自民党推薦の小田氏には同党の国会議員らが応援に入り、同日も事務所に同党の甘利明衆院議員が駆け付けていた。

小田氏は「現職は実績もあるが多選の弊害も出ていた。有権者が現職にノーの判断を下したことは賢明な民意であり、よかったと思う。古谷田氏には新しい時代を切り開いていただきたい」と語った。

落選の胸中を語る大木氏=本紙撮影

落選の胸中を語る大木氏=本紙撮影



■大木陣営

5期目を目指した現職の大木氏は出口調査の結果から落選が報じられ、午後9時40分過ぎ、同市中央の選挙事務所で支援者らに敗戦の弁を語った。大木氏は「準備不足と年齢が敗因。告示まで2週間の準備で公選はがきを1枚も出せず、ビラも証紙貼りが間に合わなかった。16年間の実績に評価はいただいていたと思うが、私の年齢が投票行動に影響したと思う」と敗因を述べた。

市議会から辞職勧告されたパワハラ問題については「パワハラをやっていないので裁判に訴えている。影響していないと思う」と話した。多選批判については「4期目も多選だったが圧勝した。問題は多選でなく私の年齢」と述べた。

大木氏はことし2月に不出馬を表明したが、告示18日前の3月31日に方針を一転して「市民から出馬すべきとの声があった」と立候補を表明した。

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