F1角田選手、チーム地元GPで7位/前シーズン上回る好調


強豪フェラーリの前を走る角田選手のマシン(@アルファタウリ)

強豪フェラーリの前を走る角田選手のマシン     (@アルファタウリ)



自動車競技の世界最高峰F1に参戦している相模原市緑区出身の角田裕毅選手は、チームの地元となるイタリア・イモラの第4戦エミリア・ロマーニャGP(グランプリ、4月24日開催)決勝で、ポイント圏内の7位に入り6ポイントを獲得。今シーズン2度目の入賞を果たし、計10ポイントでドライバーズランキング12位に付いた。【2022年5月1日号】

レースを終えた角田選手は「きょうのマシンのペースは本当に良かったし、レースに向けてここまで力強いものになるとは思っていなかった。1週間を通して進歩を遂げ、今日の午後見せたパフォーマンスに満足している」とコメントした。

決勝は全車がインターミディエイト(小雨用)タイヤを選択したが、スタート時に雨が上がっていた。早い段階でドライタイヤに変更したいところだが、路面の一部が濡れておりピットインのタイミングが難しかったという。

角田選手の22号車は12番手からのスタートだったが、前方の2台が接触したため1周目からポイント圏内の10番手を走行。ドライタイヤに履き替えた後はペースを上げることができず、後続車から激しいプッシュを受けた。9番手のポジションを守りながら終盤になると、路面が乾いてペースアップ。2台を追い抜いて7位でチェッカーフラッグを受けた。

前シーズンの同GP(第2戦として開催)は、フリー走行で今シーズン同様の好調を見せたが、予選Q1のクラッシュでタイムが出せず最後尾20番手からのスタートとなった。レース開始直後の降雨などで波乱の展開となる中、健闘するも13位で完走(後に繰り上げ12位)。

今シーズンは第1戦バーレーンGPで8位(前シーズン9位)に入って4ポイントを獲得し、前シーズンより好調な開幕を迎えた。第2戦サウジアラビアGPでは予選に続くマシントラブルでスタートできず。3年ぶりに開催され、角田選手にとって初参戦となるオーストラリアGPは序盤で順位を上げるも、交換した新しいタイヤで思うようにペースを上げることができず15位で終えた。

チーム代表のフランツ・トラスト氏は「裕毅は金曜日から競争力を持っていたので、今後のレースに向けて良いベースを持てた」とした上で「イモラで裕毅のエキサイティングなパフォーマンスを見ることができて良かった」とコメントするなど手応えは確かなようだ。

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