海老名商工会議所、商工フェアを動画チャンネルに/会員30事業者のアピールを配信


海老名フェア 海老名商工会議所はこのほど、動画配信サイト・ユーチューブに会員事業所を紹介するチャンネル「えびな商工フェアCHANNEL(チャンネル)」を開設した。製造業や飲食店、美容室などを中心に30事業者が参加している。市内事業者を広く周知することで、海老名全体のにぎわいを創出したい考え。【2022年2月10日号掲載】

同商工会議所最大のイベントである「えびな商工フェア」は2011年10月に始まり、ことしで10回目となる事業所・店舗のPRイベント。事業者の商品・技術・事業内容を直接PRする機会を提供し、地域の事業者に対する理解・関心を深め、商工業者の持続的な発展を図ることが目的。小田急海老名駅前の海老名中央公園を会場に、飲食業、サービス業、小売業が一同に会し、30~40の事業所が参加していた。

動画チャンネルの開設は、21年7月に、新型コロナウイルス感染症の拡大状況からリアルの出展が難しいと判断されたために検討。8月から年末まで制作を行った。当初はフェアの中止に落胆の声も出たが、スマートフォンで情報を検索してから来店する傾向が一般的な認識となり、前向きに取り組む事業者も増えた。

はじめて映像を介したデジタル配信ということもあり、「どのように情報を発信するか」「構成はどうするか」「インパクトを残すにはどうしたらよいか」などを社内で話し合ううちに自社分析になった。会議を重ねると、新たな発見や社内の活性化につながった例もあるという。

動画制作は低予算のため、イベント企画会社を使わない完全オリジナルで行った。撮影も商工会議所の会員に依頼し、コストを最小限に抑制。県や海老名市の補助制度を活用し、出展企業・店舗の負担を軽減した。

海老名市は高速道路3路線のインターチェンジがあり、鉄道2社が乗り入れる交通の要衝で、商業が発達しており周辺からの流入人口も多い。市内の名店・名産品認定などを通じて、個性豊かな商品・店舗を展開する事業所がある。

今回の動画の「Re Cafe(リ・カフェ)」、「電撃坊主」などは老舗酒造所「泉橋酒造」とのコラボレーション商品を開発している。同商議所の担当者は「米国的な新しいものを柔軟に取り入れるところが、海老名の特色」と話す。

同チャンネルは企業や店舗のファンが自身のSNSにシェアすることで、さらに周知される相乗効果も現れている。同商議所は「今後はこの動画をもとに、より広域に海老名商工会議所の会員を知ってもらえたらと期待している」としている。

同チャンネルは今後も残していく方針。映像による情報発信やPRを希望する事業者があれば発信していく。

動画チャンネルは https://www.youtube.com/channel/UCXjNPAmPdEdf5v7hmXsw46g

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