優良工場にMEMOテクノス/優良小規模企業者に相模原・大和から各1社


県がものづくり産業の発展に貢献している企業を顕彰する「優良工場」は、相模原市内のMEMOテクノス(南区大野台1)が受賞。また、「優良小規模企業者」にテクノサージ(緑区西橋本5、SIC内)、ケイ・システム(大和市下鶴間2)が選ばれた。

業務用放送装置や自動制御装置を開発・製造しているMEMOテクノスは、ソリューションの提案から仕様化、ハード・ソフト開発、現場のシステムアップに至るまで、モノづくりに必要となるプロセスにはすべて対応するメーカーである。専用自動機の開発で豊富な実績を持ち、そこで培った技術力と提案力に定評がある。特に公共交通機関向け業務用放送システムでは、「業界ナンバー・ワンの実績を誇る」とされている。

県優良工場表彰は県内の中小製造業のうち、経営成績、作業環境、生産技術などが特に優れ、労働災害や公害の発生防止、環境関連手続の遵守などに取り組んでいる工場を表彰している。58年に表彰制度が発足し、今年度までに計748工場が受賞した。

優良小規模企業者のテムトスは、皮膚再生医療に関する知見・ノウハウを生かした美容液の開発・製造・販売を行っている。国内の人工皮膚研究をリードしてきた取締役の黒柳能光氏が開発・製造する美容液は、医療グレードの原料を使用するほか、防腐剤不使用、再生医療技術を応用した凍結真空乾燥技術を生かした製品になっており、純度が高く高品質である。

また、大和市のケイ・システムも廃棄物関連のシステムである「SMS産廃ソフト」(電子マニフェストの管理等)の代理販売をメインに、導入支援、新システムの開発を行っている。現在は、「ゴミの排出データをワンストップで一元管理するクラウドシステム」を開発しており、廃棄物の減量化やリサイクル活動の推進にも大きく貢献している。

優良小規模企業者表彰は、15年に制定された表彰制度。独自の技術や工法、発想による商品化・事業化をしている特徴的な経営の企業を称える。

【2020年2月20日号】

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