日本GLP、相模原に物流施設5棟開発へ/総開発費1400億で国内最大級計画


物流不動産開発の日本GLPは11月25日、新ブランド「アルファリンク」を発表し、第1号物件として相模原市中央区田名で物流施設5棟を「GLPアルファリンク相模原」として開発する。総延べ床約65 万平方㍍、総開発費約1400億円で、物流拠点として国内最大級の開発プロジェクトとなる。

新たなブランドのコンセプトは、大規模面開発を通して新たな価値を提供する「創造連鎖する物流プラットフォーム」。コンセプトやネーミング、ロゴデザイン、建築・空間デザインディレクションは、クリエイティブディレクターの佐藤可士和氏が手掛けた。

GLPアルファリンク相模原の象徴的な共用施設「リング」

GLPアルファリンク相模原の象徴的な共用施設「リング」



アルファリンクでは、従来の物流施設における効率化・最適化を超えた、今までにない価値や事業を創造していく拠点となる施設づくりを目指している。今回開発する「GLPアルファリンク相模原」では、コンセプトに基づいた設備やサービスを計画。コンプトを体現する施設として、敷地中央のエリアには直径約90㍍ の環状にデザインされた共用施設「リング」を設ける。

リングではレストランやコンビニ、カンファレンスルーム、託児所、ジムを備え、施設で働く人に快適な環境を提供する。ペデストリアンデッキで全棟をつなぐことで歩行者と車両を分離し、快適で安全な移動を可能にするとともに、人々の交流やビジネスの創出を促す。

新たな施設は、圏央道 相模原愛川インターチェンジ(IC)から約4・3㌔、相模原ICから約7・1㌔に位置し、関東エリアのゲートウェイ、関西・中部へアクセスできる交通の要衝に位置する。人口密集地にあるため、雇用確保にも有利な立地とみている。相模原市は新東名の開通など交通インフラの拡大が見込まれ、産業集積地で新しい産業の創造を期待している。

また、地域との共生を図るため、緑地エリアなど施設を地域住民にも開放する。災害時の避難先、災害物資の配送拠点としての活用も計画しているという。

同社の帖佐義之社長は、「今までの物流施設の枠を超えたコンセプトを持つ物流プラットフォーム。物流施設がコストセンターから、ビジネスの機会を創造するプロフィットセンターになることを目指す」と話した。

【12月1日号掲載】

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