企業誘致策「セレクト神奈川」/相模原の企業1社認定


 県はこのほど、昨年からスタートした新たな企業誘致推進方策「セレクト神奈川100」で、相模原市中央区田名稲荷山の「久留米製作所」の投資計画を認定した。「ロボット関連産業」として選び、企業誘致促進融資と税制措置で支援する。

 産業要ロボット部品や免制振機器などの溶接・加工を手がける同社は2億5600円の融資を受け、本社の近くに新工場を建設する。投資額は約3億2千万円で、8月1日に稼働を開始する予定。操業開始時に10人の雇用を見込んでいる。

 県によると、田名稲荷山の本社工場が手狭になり、新たな仕事の受注が困難となっている。工場の新設に合わせて生産設備を増設し、生産体制を強化することでさらなる受注拡大を目指す。

 同社は3月30日、相模原市の企業誘致奨励制度「ステップ50」の認定も受けた。用地取得や建物の建築にかかる費用の1割以内が給付される。

 セレクト神奈川100は、「インベスト神奈川2ndステップ」終了後の新たな企業誘致施策として導入。目的を「県内への企業の立地促進」に変更し、製造業中心の誘致対象を小売業や宿泊業などにも拡大した。
(2017年4月10日号掲載)

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