相模原 4年連続上昇、橋本が県内トップ3に/国交省が発表


2017年度の県内公示地価

2017年度の県内公示地価

 国土交通省が3月21日に発表した公示地価で、相模原市全ての区において、住宅地と商業地の平均変動率がそれぞれ4年連続で上昇した。特に2027年に開業予定のリニア中央新幹線整備で新駅が設置される緑区の橋本駅周辺で、住宅地の変動率が4・6~6・6%の大幅な伸びを見せ、上昇率で県内上位3位を占めた。

 住宅地では、リニア中間駅ができる相模原市緑区橋本が高い上昇を示し、4地点が県内上位10地点に入った。利便性・希少性に加え、認知度の上昇、将来の発展的期待感が、3区全体の上昇率を0・6%に押し上げた。

 「橋本6丁目」は上昇率で、前年2位から1位に浮上。「橋本4丁目」は3位から2位、「橋本1丁目」は5位から3位となった。

 また、交通利便性の高い大和市(平均変動率0・5%増)と駅前開発が続く海老名市(同1・4%増)は、4年連続で平均変動率がそれぞれ上がった。特に、海老名駅(同市上郷)から西へ約2キロメートルの「河原口3丁目」は、上昇率で前年41位から8位に急浮上した。

 商業地では相模原市の平均変動率が1・1%に上昇したが、中でも橋本駅前の地点は商業施設の集積・充実に加え、大規模開発の発展的期待感から上位に留まった。昨年度の上昇率が県内1位だった「橋本2丁目」は10・5%となり、3位に下がった。

 これは、横浜駅前の県内最高価格地点(横浜市南幸1丁目)が駅前開発計画の進ちょくによる収益性上昇期待、投資資金の流入などが相まって上昇率でも1位になったため。同駅周辺の9地点が上昇率10位に入った。
(2017年4月1日号掲載)

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