相模原でロボ展示会/実証実験で経過報告


主幹的に操作できるロボット

主幹的に操作できるロボット



「さがみロボット産業特区」ロボット展がこのほど、相模原市南区相模大野のユニコムプラザさがみはらで開かれた。2016年度の実証実験支援事業の重点プロジェクトの口頭報告や展示もあり、各分野のロボットが一堂に会した。

展示会には、「医療・介護」「災害対応」などの分野から約40種のロボットを出展。「スマイルかながわ」のシールが貼られ、県が2017年に目指す方向性に沿った技術としてアピール。特に、相模原市内の障害者施設で発生した連続殺傷事件の影響もあり、障害者の生活を支援するロボットが目立った。

会場では来場者が開発担当者から直接説明を受けながら、実際に身に付けたり、操作することができた。介護施設の関係者は「災害時の非常電力として、バッテリーも搭載できるのか」などと質問。生活支援ロボットに対する介護現場の関心の高さが覗えた。

注目を集めたプロジェクトは、海馬(東京・南青山)が開発している「体験型遠隔操作コミュニケーションロボット」。頭部に装着するディスプレイでロボットと同じ視点での操縦ができ、マイクとスピーカーで会話も行える。長距離移動が困難な高齢者や障害者に外出を擬似的に体感してもらい、行動する意欲の向上に役立てる。

さがみロボット産業特区(10市2町)を中心としたエリアから、業界参入を考える製造業や導入を検討している事業所の関係者らが来場。県の担当者は「ロボットへの関心や理解を深めてもらうため、市民にも公開している」と話していた。
(2017年3月20日号掲載)

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