大河原邦男氏が講演、考え方 心構え語る/「長年指示される仕事」とは?


「仕事論」を語る大河原氏

「仕事論」を語る大河原氏

 「機動戦士ガンダム」や「装甲騎兵ボトムズ」のメカデザインを手がけるメカニックデザイナーで知られる大河原邦男氏(69)の講演会が1月27日、横浜市西区のはまぎんホールヴィアマーレで開かれた。「メカニックデザイナーの仕事論」をテーマに、幅広い世代から長年の間支持されるための仕事への考え方や心構えを語った。

 仕事のスタイルは、仕事が来たらすぐに手をつけることで、より多くの仕事量をこなす。大河原氏は「普通なら2本しかできない期間で、5本の仕事を仕上げられる」と話す。

 流れは、1件目の仕事をしているうちに2件目が入ったら、2件目の作業に移り、頭では1件目について深く考える。3件目が舞い込めばすぐに着手し、2件目について考える間に1件目の考えをまとめて完了させる。

 心構えは、常に相手の事情を読み取り、求められているものを迅速に提供する姿勢を貫く。デザインに時間をかけず、好みより描きやすさを優先する。できるかできないかは問題なく、作業中に解消されることが多いという。

 デザイン時は、「作品が玩具として製品化されることを意識している」と大河原氏。模型を作って造形や変形・合体などの機構を検討するなど、ものづくりのデザインに通じるノウハウが詰め込まれている。

 大河原氏が感謝する人は、竜の子プロダクション(現タツノコプロ)で美術課の上司だった中村光毅氏や、サンライズ創業メンバーで後に社長となった山浦栄二氏ら。「人との巡り合わせが大事で、裏切らないように努力する。必ず手を差し伸べてくれる人がいる」と講演を締め括った。

 県立産業技術短期大学の荻田浩司校長によると、わが国のアニメや漫画の市場規模は拡大を続け、15年度で約12兆円となり、世界市場でも6・4%(約14億ドル)を占める産業となった。政府も日本文化の魅力を外国に発信し海外需要を獲得することで、わが国の経済成長につなげようとしている。
(2017年2月10日号掲載)

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