相模原、A&A第一地区が着工/23年度事業完了目指す


鍬入れで安全を祈願する加山市長(右)と田所会長

鍬入れで安全を祈願する加山市長(右)と田所会長

 相模原市で計画されている麻溝台・新磯野(A&A)第一整備地区土地区画整理事業の起工式が1月29日、同市南区麻溝台で開かれた。2023年度の事業完了を目指し、道路や下水道、公園公共施設の整備・改善を図りながら、市街地整備を進めていく。

 同事業は、14年9月に計画を決定した。土地区画整理審議会の設置や将来の土地活用に係る権利者との意向調整を進め、これまでに地区内の土地の約5割で仮換地の指定している。

 第一整備地区は、計画区域約148ヘクタールのうち約38ヘクタール。県道村富相武台線沿いに商業区域を整備するほか、工業用地と住宅地の混在を改善して間に緩衝帯を設ける。総事業費は周辺道路や付帯設備の整備も含めて、約127億円を見込む。現在の平均減歩率は約33%となっている。

 同事業は、設計や施工、施工管理などを受注者が一括して手掛ける「民間事業者包括委託」で発注され、大手建設業の清水建設が受注した。山口秀樹現業執行役員は、「国内ではあまり例のない手法で行うため、さまざまな課題がある。市や地権者のご支援・ご指導を受けながら、総力を上げて取り組む」と話した。

 起工式は、相模原市や清水建設の関係者、地権者など約60人が出席し、祝詞(のりと)奏上、玉串奉奠(ほうてん)などの神事を行った。起工之儀では加山市長と土地区画審議会の田所昇司会長が鍬入れ、山口執行役員が鋤入れを担当し、事業の安全と無事を祈願した。
(2017年2月10日号掲載)

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