協同病院、「看護専門外来」を紹介/市民健康教室講座を開く


がん看護外来の取組みを話す波多江センター長

がん看護外来の取組みを話す波多江センター長

 相模原協同病院(相模原市緑区橋本)はこのほど、杜のホール橋本(同)で市民健康教育講座を開催。がんなどの患者や元患者に対し、生活全般のケアや治療や療養の指導・相談、情報提供などを行う「看護専門外来」を紹介した。

 患者総合支援・がん相談支援センターの波多江優センター長ががん看護外来の現場から、がんと共に生活する人を支援する取り組みについて紹介した。がんの治療法や緩和療法、在宅療法のほか、食事指導や運動療法などについて患者やその家族からの相談を受けている。

 波多江センター長は「言葉に出して相談するとで、感情や葛藤を整理して客観的に自身を見ることができる」と呼び掛けた。

 次に退院支援室の髙橋とも子師長が、乳がんや子宮がんなど「婦人科がん」の手術後に発症しやすい「リンパ浮腫」の予防法を説明した。

 リンパには、古くなったたんぱく質などの老廃物や静脈から漏れ出た水分を運ぶ役割がある。きつい衣服やアクセサリーで圧迫したり、肥満で代謝が悪化すると浮腫が発症しやすくなるという。

 髙橋師長は「根本的な治癒は期待できない。傷ややけど、乾燥肌でも発症する可能性があるので、早期に発見して治療するのが望ましい」と注意を促した。
(2016年10月10日号掲載)

…続きはご購読の上、紙面でどうぞ。