エプラ、発毛システム開始/再生医療の一環で注目


「新発毛システム」を勧める宮崎店長

「新発毛システム」を勧める宮崎店長

 美容院の「epra(エプラ)」(相模原市中央区氷川町)はこのほど、人間の幹細胞を頭皮に注入して発毛を促す「新発毛システム」を開始した。からだクリニック(東京・銀座)と提携して行うもので、「発毛」と「育毛」をセットとし、再生医療の一環として注目を集めている。

 2012年に東京理科大学の研究チームが、毛のないマウスに幹細胞から培養した「毛包」という毛を作り出す器官を移植して発毛させることに成功。その後、人の毛髪再生医療への実用化を目指し、臨床実験が進められていた。

 この技術を元に開発されたのが同システムで、「Super Sell(スーパーセル)」という人間の幹細胞を頭皮に注入し、発毛を促す。同クリニックで施術を行い、約20日後には毛根が生まれるという。

 同院では、注入後の毛根の定着を確実にするため、専用機械で毛根チェックを行う。また超音波をあてて、毛の元となる毛母細胞への成長を促すという。

 メニューは、スーパーセルを10日に1回注入し、3日に1回専用シャンプーで洗髪する。また専用機械の超音波を60分あてる施術も含まれる。

 このメニューを3カ月続けると、発毛が促されるという。価格は、1カ月10万円。

 同院は、日本美容理容発毛協会の認定を受けており、宮崎公靖店長は、「発毛は医療行為で、育毛は美容行為。クリニックとの提携で実現した新しい発毛システムで、お客さまの悩みを解決したい」と話している。

 問い合わせは、同院042・711・7716。
(2016年8月1日号掲載)

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