メンバーズ21、暴力団排除へ意識確認/警察招き現状や対策学ぶ


 相模原市内企業の異業種交流会「メンバーズ21」は、6月14日の例会で警察関係者を講師として招き、暴力団の現状を知る「暴力追放セミナー」を開いた。会員14人が「反社会的勢力」の現状や対策の心構えなどを学び、暴力団排除へ意識を再確認した。

 セミナーでは、警察関係者が全国や市内の情勢や発生した事件について説明。分裂騒動で渦中にある指定暴力団2団体について触れ、「西日本だけの話ではない。相模原でも活動している指定暴力団がある」と警鐘を鳴らした。

 警察関係者によると、市内には約400人の暴力団構成員および関係者の居住が確認され、中央区と南区に計2件の事務所が所在する。暴力団を脱退したように見せかけ、実際には暴力行為を続ける「地下化」が進んでいるという。

 県暴力団排除条例で暴力団の勢力は急速に衰えつつあるとしたが、一方で資金獲得の手法として「振り込め詐欺」が急増していると指摘。相模原署管内でも昨年914件発生し、計32億4千万円の被害があった。

 警察関係者は「あらゆる法令を使って、暴力団関係者を検挙する。抗争に市民が巻き込まれ、被害に遭うようなことは絶対に避けたい」と誓った。

 尾作代表幹事は「現場で対応する刑事が説明した現状を、われわれの身近な話と考え、危機感を持ってほしい」と話した。
(2016年7月20日号掲載)

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