三菱重工、20年売上高 5割増に/過給器生産1100万円


記者らの質問に答える花沢社長

記者らの質問に答える花沢社長

 三菱重工業は4日、相模原事業所(相模原中央区田名)で1日に営業を開始した統括会社「三菱重工エンジン&ターボチャージャ」(MHIET)の事業説明会を開いた。2017年度にターボチャージャー(過給器)の生産体制を全世界で、約1100万台に増強。20年度の売上高を15年度比で約5割増の4500億円まで伸ばす方針を示した。
(芹澤 康成/2016年7月20日号掲載)

 大気汚染が深刻な中国では需要の拡大が見込まれているため、総生産数の3割を現地で生産する計画も明らかにした。

 17年度に15年度比で約8割増の年産350万台を生産するという。

 これまで欧米メーカー向けが中心だったが、第一汽車や東風汽車など現地自動車メーカーに採用されている。中国市場での販売シェアを15年の32%から17年に36%に拡大したい考え。

 欧州ではエンジンを小型化して燃料消費効率をよくし、出力の弱さを過給器で補う「ダウンサイジング」が主流。国内メーカーでも排気量を落とし、過給器を搭載する車種が増えている。

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