相模原市、広域交流拠点の答申素案15日策定へ


補給廠一部返還地に計画されている商業施設=イメージ

補給廠一部返還地に計画されている商業施設=イメージ

 相模原市はこのほど、広域交流拠点整備計画案を公表した。JR相模原・橋本両駅周辺地区の整備計画を示し、パブリックコメントで市民から意見を募集。今月中に住民説明会を行い、都市計画審議会の審査を経て8月に整備計画を策定する。

 同計画では、在日米陸軍相模総合補給廠(しょう)の一部返還の活用方法を検討したほか、リニア中央新幹線橋本駅(仮称)の設置や小田急線の延伸など、大規模事業を見据えたまちづくりを行う。両駅周辺を首都圏南西部の玄関口と位置づけ、一体的な「広域交流拠点」として整備する。

 ◇橋本駅周辺地区

 橋本駅周辺地区は、2027年開業(品川~名古屋)予定のリニア駅改札を中心とした120ヘクタールが重点エリア。▽広域交流▽複合都市機能▽ものづくり産業交流―の3ゾーンを計画。橋本駅からリニア駅改札を結ぶ動線を「交流・賑わい軸」と位置づけた。

 乗り換え同線を巡る計画では、京王相模原線ホームの移設を検討している。改札はJR橋本駅南側の広域交流ゾーン内で検討しており、リニア改札、JR改札と直線上に並ぶ。


 ◇相模原駅周辺地区

 相模原駅周辺地区では、JR相模原駅を中心とする約660ヘクタールが対象。特に補給廠一部返還地(約17ヘクタール)の整備が中心で、商業施設やコンベンション施設、オフィス、ホテルなどの機能を配置。市立美術館(相模原)も計画されている。

 唐木田駅(東京都多摩市)から延伸が予定されている小田急多摩線は、町田市の小山ヶ丘バス停付近に計画されている新駅を経由する。相模原の新駅はJR駅東側の地下で検討を進めている。JR横浜線は矢部駅から橋本駅までの約3・7キロメートル区間を地下化、または高架化する「連続立体交差」を計画。6カ所の踏み切りを除去することで、渋滞の解消を図る。

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