相模女子大学が梅酒開発、製造や販売を企業が支援


仕込み作業を体験する相模女子大の学生

仕込み作業を体験する相模女子大の学生

 相模女子大学(相模原市南区文京)、久保田酒造(同市緑区根小屋)、小田急百貨店町田店(町田市原町田)の3者は6月4日、オリジナルの梅酒を開発した。大学の企画力、酒造会社の醸造技術、百貨店の販売力と、それぞれの強みを生かした取り組みとなった。

 創立116年となる同大学のキャンパスには、約50年前までに卒業生が植えた梅の木が100本以上点在する。梅を利用して地域貢献しようと考え、昨年から取り組んでいる。大学を彩る季節の風物詩を味覚として提供し、地域の活性化につなげることが狙いだ。

 人間社会学部社会マネジメント学科と短期大学部食物栄養学科の学生らが開発に参加した。今月の初めごろ、キャンパスで、梅酒に使う梅約107キログラムを収穫した。

 仕込みは、2学科の2、3年生から代表の5人が久保田酒造の醸造蔵を訪れ、杜氏の久保田徹さんの指導を受けながら行った。梅を一粒ずつ磨き、日本酒の入った樽に投入した。約3カ月熟成させて、8月ごろに梅を取り出して瓶詰めとラベル張りを行う。

 9月ごろ、小田急百貨店町田店で販売、720ミリリットル入りで2160円。同店の40周年事業とのコラボレーションも企画しており、企画した学生が来店者を迎える予定。 
(2016年6月20日号掲載)

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