県内中小企業、「温度差」浮き彫りに/景況感 非製造業は改善


 浜銀総合研究所がまとめた3月の企業経営予測調査によると、県内中堅・中小企業(全産業)の景況感について「よい」とする回答から「悪い」を引いた業況判断DIは、マイナス13となり、前回調査(12月)から1ポイント改善した。今回「小幅な改善」にとどまったのは、DIが上昇した非製造業とは対照的に、製造業の景況が悪化。業種別で景況感の差が浮き彫りになった。  (編集委員・千葉龍太/2016年5月10日号掲載)

 製造業は「食料品」を除く全ての業種で悪化した。具体的には、「電子部品・デバイス」や「一般機械」「化学・石油」「鉄鋼・非鉄」といった業種が苦戦。全体のDIを押し下げる要因の一つになった。

 それに対し非製造業のDIはマイナス8となり、前回から5ポイントと大幅改善。「運輸・倉庫」を除いた全業種が伸びた。なかでも小売や不動産、建設業などのDIが上昇していた。

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