BA合同会社、集中力向上に期待/産学連携「貼るマスク」


「マスクインマウステープ」を開発した服部代表

「マスクインマウステープ」を開発した服部代表

 健康機器開発ベンチャー「BA合同会社」(相模原市緑区西橋本)が考案した商品「マスクインマウステープ」は、集中力の向上に期待できると注目を集めている。長岡技術科学大の中川匡弘教授と共同で開発し、脳波解析で実証した。

 同社の服部光彦代表は、衛生上の理由と異なる目的でマスクを着ける「だてマスク」に着目。中川教授が唱える「神経が集中している口に適度な刺激を与えることで、集中力をアップする効果」に期待した。

 試験は中川教授が手掛ける脳波感性で、学生10人を被験者として実施。記憶力が平均11・6%、論理力も3・4%向上した。逆に、即応力は15・3%低下したという。

 テープは唇に貼って、マスクを着用し使う。伸縮性のあるポリエステル不織布に、肌にやさしい国産の医療用シリコン粘材を使用している。

 形状は幅42ミリメートルの「X」字型で、中央に高さ9ミリメートル、幅14ミリメートルの穴を開けた。テープを着けながら水分補給や小声での会話もできる。

 同社は、さがみはら産業創造センター内のレンタルオフィスを活用し、販路開拓などのサポートを受けている。販売方法はインターネットでの通信販売が中心で、雑貨店やドラッグストアなどでの店頭販売も行っている。
(芹澤 康成/2016年2月1日号掲載)

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